コラム
北九州の伐採・特殊伐採・造園
093-961-2696
コラム

庭に生えた年数の経った木や、象徴的な木の伐採を検討した際、
「お清めをした方がいいのかな?」
「お祓いをせずに木を切ると不幸になってしまう」
といった不安が頭をよぎることはありませんか。古くから日本には、木に神様や精霊が宿るという考え方があります。お清めやお祓いの儀式は、そのような木々への感謝と敬意を込めた大切な儀式です。
この記事では、あなたの不安を解消し、納得して伐採を進められるよう、木のお清めやお祓いについて詳しく解説しています。最後まで読んでいただければ安心して伐採に臨めるはずです。
弊社「北九緑土」では、昭和58年創業の地域密着企業として、公共施設や大手企業を含めて、これまでに数多くの伐採を手掛けてまいりましたので実績も豊富です。安心・安全な伐採をご希望の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次

庭木の伐採を検討する際、多くの人が抱く「本当に木を切っても大丈夫だろうか」という不安。その不安を解消するために、古くから大切にされてきたのが「お清め」や「お祓い」です。これらは単なる迷信ではなく、木への感謝と敬意を表すための大切な儀式です。
「お清め」と「お祓い」は同じように使われることも多いですが、実は行う主体や目的が異なります。この違いを理解しておけば、自分の気持ちに合った方法を選べます。
| 区分 | お清め(おきよめ) | お祓い(おはらい) |
|---|---|---|
| 主体 | 個人(施主など) | 神主・僧侶などの専門家 |
| 目的 | 場や自身の心を清め、感謝の意を示す | 神様に奉告・祈願し、厄(わざわい)や穢れ(けがれ)を祓ってもらう |
| やり方 | 塩や酒をまくなど、簡易的な儀式 | 祝詞奏上や大幣を用いるなど、正式な儀式 |
| 費用 | 実費(塩・酒代)のみ | 初穂料、お布施(1~5万円程度) |
| 関連する思想 | 日本古来のアニミズム、自然崇拝 | 神道・仏教の儀式 |
| 期待される効果 | 心理的な安心感 | 厄除け、家内安全の祈願 |
お清めは、あなた自身が木への感謝を伝えるための、心と向き合う儀式です。一方、お祓いは、神様や仏様に正式に木を清めてもらう儀式であり、より厳粛な意味合いを持ちます。
お清めやお祓いの目的や理由については、主に以下の3つに集約されます。
古来より日本では、すべてのものに神が宿ると信じられてきました。庭木も例外ではなく、長い年月をかけて育ってきた木には、人々の暮らしを見守ってきた神様や精霊が宿っていると考えられています。伐採は、そうした神聖な存在の住処を失わせる行為です。
そのため、事前に感謝の気持ちを伝え、敬意を払うことが大切にされてきました。
風水では、樹木は良い気を集める存在とされています。大きく育った木を突然伐採すると、その場に流れていた気のバランスが崩れ、家全体の運気が下がると言われることがあります。
お清めやお祓いは、気の流れを整え、新しい状態に順応させるための儀式でもあります。
「木を切ると不幸になるかもしれない」という不安を抱えたまま伐採作業を進めると、たとえ偶然の出来事であっても、「あの木を伐採したせいだ」と後悔してしまうことがあります。
お清めやお祓いは、あなた自身の心の迷いを払い、後悔なく伐採に臨むための心の区切りとなります。
「お祓いをしないと不幸になる」という話を聞いたことがあるかもしれません。科学的な根拠はありませんが、その根底には木を大切にする心や、作業の安全を願う気持ちが隠されています。
お清めやお祓いをしなかったからといって、必ずしも不幸なことが起こるわけではありません。しかし、もし伐採後に何かトラブルが起きたとき、心理的な不安や後悔が精神的なストレスとなり、「あのときにしておけばよかった」と感じるかもしれません。
お清めやお祓いは、そうした心のストレスからあなたを守る役割も果たしています。
お清めやお祓いを行うタイミングに厳密な決まりはありませんが、一般的には伐採の直前に行うのが良いとされています。これは、木が最も力を宿している状態のときに、感謝の気持ちを伝えるためです。タイミングの判断基準として、以下の点を考慮してください。
伐採スケジュールが決まったら、それに合わせてお清めのタイミングを検討しましょう。
| 名称 | 分類 | 意味と伐採との関連 |
|---|---|---|
| 大安 (たいあん) | 縁起の良い日 | 「大いに安し」の意味を持つ六曜の中で最も縁起の良い日とされています。伐採のような大きな作業を、安全かつ平穏に行いたい場合に選ばれることがあります。 |
| 一粒万倍日 (いちりゅうまんばいび) | 縁起の良い日 | 「一粒の籾が万倍にも実る」という意味の吉日です。伐採後の庭づくりなど、新しい始まりが良い結果に繋がることを願って選ばれます。ただし、悪いことも万倍になるとされるため、トラブルには注意が必要です。 |
| 土用 (どよう) | 避けるべき日 | 立春(2月初旬)・立夏(5月初旬)・立秋(8月初旬)・立冬(11月初旬)の前の約18日間を指します。※各日は年によって前後しますので、事前に確認してください。土を司る神「土公神」が地上を支配する期間とされ、伐採など土を動かす作業はタブーとされています。ただし、期間中には作業が可能な「間日(まび)」という日も設けられています。 |
| 大つち・小つち (おおつち・こつち) | 避けるべき日 | 「犯土(つち)」とも呼ばれ、土いじりが禁じられる期間です。この期間に伐採した木は虫が入りやすく、腐りやすいという言い伝えがあるため、伐採には不向きとされています。 |

「自分でできる簡易的な方法」(お清め)と「神主や僧侶に依頼する正式な方法」(お祓い)を具体的に説明します。どちらの方法を選んでも、大切なのは木への感謝の気持ちを込めることです。
費用をかけずに、自分の手で感謝を伝えたいという方には、この方法がおすすめです。難しいことは何もありません。感謝の気持ちを込めて、心を込めて行うことが最も重要です。
静かな環境を整える(事前準備)
まず、伐採する木の周りをきれいに清掃します。ゴミや落ち葉を取り除き、心を落ち着かせて儀式に臨めるよう、深呼吸をするなどして、環境を整えましょう。
お供え物を置く(儀式の開始)
木の根元に半紙を敷き、その上にお塩とお酒が入ったコップを置きます。
感謝の言葉を述べる
木に向かって手を合わせ、これまでの感謝の気持ちを伝えます。例えば、「これまで家を見守ってくれてありがとう」や、日陰を作ってくれたこと、四季の変化を教えてくれたことなど、具体的な思い出を心の中で静かに語りかけましょう。素直な気持ちで語りかけることが、何よりの感謝のしるしになります。
お清めの儀式を行う
お酒を木の四方にまき、次にその上からお塩をまきます。このとき、単なる作業ではなく、「これで木が清らかになり、安心して旅立てる」と願いを込めながら行ってください。
後片付け
儀式が終わったら、お供え物を丁寧に片付けます。
「自分でやるのは不安」「きちんと正式な形で供養したい」という方は、神主や僧侶に依頼する方法が適しており、より心理的な安心感を得られます。庭全体の木を伐採する場合、何十年も育った大木を伐採する場合、庭のシンボルとなっている木を伐採する場合などに依頼を検討されることが多いです。
【依頼先】
地元の神社や寺院、または伐採を依頼する業者に相談してみましょう。提携している神社などを紹介してくれるケースもあります。
【依頼の流れ】
電話で相談・見積もりを依頼します。伐採する木の場所やサイズ、依頼したい内容を具体的に伝えましょう。
日時を決定し、当日までに初穂料などの準備を進めます。
当日は神主や僧侶が現地を訪れ、祝詞(のりと)をあげて儀式を行います。
お祓いの費用は「初穂料」として支払います。相場は1〜5万円程度が一般的ですが、木の大きさや神社の格式によって変動します。
のし袋には「御初穂料」「御玉串料」(神社の場合)または「お布施」(寺院の場合)と記載しましょう。また、当日の服装は清潔感のある平服が望ましいです。
庭木の伐採では、隣家とのトラブルに発展するケースも少なくありません。特に、伐採まで至らなくても、隣の敷地から伸びてきた枝を切る(剪定する)際には法律上のルールがあり、注意が必要です。
これは、民法(第233条)で定められています。
【民法第233条の要点】
後日のトラブルを避けるため、枝の切除を依頼する際は口頭だけでなく、「同意書」を交わしておくことをおすすめします。

お清め・お祓いが終了した後、伐採作業を安全かつスムーズに進めるために、事前に知っておくべきポイントを解説します。
「少しでも費用を抑えたい」と自分で伐採を考える方もいるかもしれません。しかし、木の伐採は非常に危険な作業です。弊社「北九緑土」では、伐採の専門家が安全かつ確実に作業を行います。伐採作業についてのご相談は、ぜひ弊社へご相談ください。
【自分で伐採するリスクとプロに依頼するメリット】
| リスク/メリット | 自分で伐採 | プロに依頼 |
|---|---|---|
| 危険性 | チェーンソーによるケガ、木の倒壊による事故 | 専門知識と技術で安全を確保 |
| 費用 | 安く済む可能性があるが、道具代や伐採後の処分費用、ケガの治療費が発生することも | 費用はかかるが、リスクや手間を回避でき結果的に安心 |
| 時間・労力 | 伐採、枝払い、処分まで全て自分で行う重労働 | 任せて安心。時間や労力の負担なし |
自分で伐採できるのは、一般的に高さ3m以下、直径20cm以下の小さな木です。
それ以上の木は、倒れる方向の予測が難しく、建物や電線に倒れてしまう危険性が高いです。特に以下のケースに当てはまる場合は、どんなに小さな木でも無理をせず、必ず業者に依頼してください。
自分で伐採する場合でも、正しい手順と安全装備が欠かせません。手順を守り、慎重に作業を進めましょう。
周囲の安全確保
まずは、人や物が近づかないよう、作業場所の周囲にロープやコーンなどで立ち入り禁止の区画を設けます。
倒れる方向を慎重に決める
木の傾きや風向き、周囲の状況を考慮し、最も安全に木を倒せる方向を決めます。
邪魔な枝を落とす
伐採作業の邪魔になる枝を、先に切り落としておきます。上から下に向かって、少しずつ作業を進めるのがポイントです。
受け口と追い口を入れる
倒す方向の幹に、斜めと水平の切り込みを入れ、V字の切れ込みを作ります(受け口)。その後、反対側から水平に切り込みを入れます(追い口)。この二つの切り込みが、木を安全に倒すための最も重要な工程です。
【受け口と追い口について】

引用元:生活110番「伐倒ってどういう作業?見かけよりも高度な技術の本質をわかりやすく」
伐採作業は、木を切り倒すだけでは終わりません。切り株の処理や、伐採した木の処分まで行う必要があります。
庭木の伐採は、多くの人にとって頻度の少ない作業であり、古くから大切にされてきた「お清め」や「お祓い」は、木の命への敬意を示すだけでなく、あなた自身の心の迷いを晴らし、安心して作業に臨むための大切な儀式と言えます。
伐採作業は、木の高さや種類、周囲の状況によっては、非常に危険です。特に3mを超える高木や、電線に近い場所にある木の伐採は、専門的な知識と技術が不可欠です。
少しでも不安を感じたら、無理せずプロに相談しましょう。
弊社「北九緑土」は、昭和58年創業より積み上げた高い技術力と地域密着の伐採専門業者として、お客様の不安に寄り添い、安全・安心な伐採を提供します。
一般的な庭木の剪定から難しい特殊伐採まで、誠心誠意、心を込めて対応いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。