コラム

20mケヤキの伐採の処分費用は?相場・総額内訳・業者の選び方など解説

「敷地内にある枝が隣の家や電線にかかりそうで、台風が来るたびにヒヤヒヤする」

「伐採費用が100万円を超えると友人から聞き、問い合わせることをためらっている」

長年、その場所のシンボルとして成長を見守ってきたからこそ、伐採には複雑な思いがあるかもしれません。

ですが、大きくなりすぎた木は、周囲の人々や財産(建物・車など)にとって大きなリスクとなり得ます。この記事を読めば、あなたが抱える20mケヤキの伐採・処分費用に対する不安が解消されるはずです。

【この記事で分かること】

  • ケヤキ伐採・処分費用の「おおよその見当」がつく
  • なぜその金額になるのか「納得」できる
  • 安全かつ適正価格で依頼できる「専門業者を見抜く目」が養われる

結論から言うと、20mケヤキの伐採・処分総額は30万円~80万円程度が目安ですが、現場によっては100万円を超えることも珍しくありません。 安全確保のため「特殊伐採」と呼ばれる専門技術と知識が絶対に必要になります。

この記事では、実際の見積もり事例も交えながら、費用の内訳から安全な業者選びまで、あなたの疑問と不安に専門家がお答えします。

弊社「北九緑土」は、北九州市で昭和58年(1983年)より40年以上にわたり、九州電力様をはじめ公共・大手企業様からのご依頼や、神社仏閣などの難所での特殊伐採を数多く手掛けてきました。長年の経験を持つ専門業者の視点から、分かりやすく解説いたします。

「うちの木の場合は、一体いくらかかるんだろうか」 「こんな難しい場所でも、安全に作業してもらえるんだろうか」など、まずは専門家の見積もりとアドバイスが欲しいとお考えの場合であれば、どうぞお気軽にご相談ください。

20mケヤキの伐採・処分にかかる相場費用は? 

20mケヤキ1本の伐採・処分総額は、一般的に【30万円~80万円】(伐採+処分費込み)が目安です。ただし、これはあくまで目安であり、現場の状況によって金額は大きく変動するため、高額になるケースもあります。

【結論】総額【30万円~80万円】が目安(伐採+処分費込み)

高さ20mのケヤキ1本を伐採し、幹や枝葉をすべて処分する場合、総額で30万円から80万円程度の費用がかかるケースが多いです。「思ったより安い?」と感じる方も、「やっぱり高い…」と感じる方もいらっしゃるでしょう。

大きな価格差の原因は?費用を左右する「現場状況」3大要素とは

伐採費用に大きな価格差が生まれる理由は、主に「①木の状況(太さ・枝ぶり)」「②作業環境(重機の可否、障害物)」「③処分量」という3つの現場状況によって費用が大きく変動します。

木の状況
(太さ・枝ぶり・健康状態)
同じ高さでも、幹が太ければ太いほど、枝が四方八方に大きく広がっていればいるほど、切る手間と処分する量が増えて費用は高くなります。
また、枯れかけている木は、登っている作業員の体重で木が折れて作業員が地面に墜落したり、想定と違う方向に木が倒れてしまったりするなど、作業リスクが高まるため費用が上乗せされることがあります。
作業環境
(重機搬入の可否、周辺障害物の有無)
クレーン車や高所作業車といった重機が現場に入れるかどうかは、費用を大きく左右します。重機が使えれば安全かつ効率的に作業できますが、逆に重機が入れず全て人力で作業する場合は、手間と時間が大幅にかかり、費用が高騰する要因となります。また、家の壁、カーポート、電線、隣家などがすぐ近くにある場合、より慎重な作業が必要となり、難易度に応じた追加費用(特殊伐採費)が発生します。
処分量
(幹・枝葉の量と運搬距離)
伐採で発生する幹や枝葉の「量」は処分費用に直結します。20mケヤキともなると、その量は膨大で、大型トラックが何往復も必要になるケースも。運搬距離や処分場の料金によっても費用は変動します。

このように、費用は現場ごとに全く異なります。あなたのケヤキの正確な費用を知るためには、必ず専門家による現地調査が必要不可欠です。

【見積もり事例】20mケヤキ伐採・処分費用の内訳を解説

伐採費用の主な内訳は、「①伐採作業費(人件費含む)」「②重機費用」「③伐採木処分費用(処分場代+処分運搬費)」「④その他諸経費&オプション」の4つに大別されます。

見積もり項目① 伐採作業費(特殊伐採)の詳細

木の伐採そのものにかかる費用です。特に20mを超えるような大木の場合、単に根元から切り倒すことはほとんどありません。なぜなら、周囲の建物や電線などを破損させるリスクが非常に高く、重大な事故につながる可能性があるからです。

そのため、「特殊伐採」と呼ばれる専門技術が必要になります。具体的には、

  • 木登り(クライミング): 作業員がロープや専用器具を使って木に登ります。
  • 枝打ち・吊り切り: 高所でチェーンソーを扱い、切った枝や幹をロープでコントロールしながら安全に地上へ下ろします。

これらの作業は、高度な技術と経験、そして危険を伴うため、通常の伐採よりも技術料が高く設定されます。「①伐採作業費」には、基本的に木に登る作業員、地上作業員など、作業チーム全員の人件費が含まれます。

弊社は、昭和58年の創業以来、特殊伐採の経験を豊富に積んでおり、難易度の高い現場も数多く手掛けてきました。安全かつ確実な作業には、確かな技術力が不可欠です。

見積もり項目② 重機費用が必要な場合のケース

20mの大木伐採では、安全と効率のために重機が使用されることが多くあります。

クレーン車
(ラフタークレーンなど)
切断した太い幹や枝を吊り上げて、安全に地上に下ろしたり、トラックに積み込んだりするために使用します。特に住宅密集地など、枝を落とすスペースがない場合に有効です。費用は、クレーンのサイズ(トン数)や使用時間、オペレーターの人件費によって決まり、1日あたり5万円~15万円程度が目安です。
高所作業車
(バケット車)
作業員が乗り込み、高所の枝を安全に切断するために使用します。電線付近の作業などで活躍します。こちらも車両サイズや使用時間で費用が決まり、1日あたり3万円~8万円程度が目安です。

見積もり項目③ 伐採木処分費用(処分場代+処分運搬費)は伐採作業費より高くなることも?計算方法を公開

伐採作業費と同じくらい、あるいは場合によってはそれ以上に高額になる可能性があるのが、「伐採木処分費用」です。20mのケヤキともなると、その幹や枝葉の量は想像以上の量となります。

伐採木処分費用は、主に「処分場代」と「運搬費」の2つで構成され、発生する木の「量」によって総額が決まります。

(1)処分場代(単価×量)

①処分場の「単価」

地域や処分場によって、1トンあたりや1㎥あたりの処分単価が異なります。

②発生材の「量」

  • 体積(㎥): トラックの荷台の体積で計算します(例:「2tトラック1台あたり〇円」)。20mケヤキなら、2tトラックで4~8台分になることもあります。

(2)処分運搬費

現場から処分場までの距離や、使用するトラックの台数(往復回数)に応じて、伐採木を運搬するための費用がかかります。

伐採木処分費用の計算例

  • 20mケヤキの発生材:4トン(=2tトラック4台分と仮定)
  • 処分単価:20,000円/トン
  • 処分運搬費:10,000円/台

→ 伐採木処分費用 = (4トン × 20,000円/トン) + (4台 ×10,000円/台) = 80,000円 + 40,000円 = 120,000

このように、処分費だけで10万円を超えるケースも十分にあり得ます。 見積もり時には、「処分費が含まれているか」「どのような計算根拠か」を必ず確認しましょう。

見積もり項目④ 諸経費&オプション|機材運搬費、交通整理、抜根費用など

上記①~③の主要な費用以外にも、以下のような諸経費がかかります。

機材運搬費(回送費)
現場までのトラックや道具、重機などを運搬・回送するための費用です。(※伐採した木を処分場へ運ぶ「処分運搬費」は「③伐採木処分費用」に含まれます。)
交通整理員
公道に面した場所での作業や、重機を使用する際に、通行の安全を確保するために交通整理員が必要な場合があります。その人件費が加算されます。
損害保険料
万が一の物損事故や人身事故に備えるための保険料の一部が見積もりに含まれることがあります。
オプション
抜根費用:伐採後、切り株と根を完全に取り除く「抜根」を希望する場合は、別途オプション費用がかかります。根の大きさや深さ、重機の使用可否によって数万円~十数万円の追加費用が発生します。抜根までするか、切り株は残すかは事前に検討しておきましょう。

これらの項目が「諸経費一式」とまとめられている場合でも、どのような内容が含まれているのか確認しておくと安心です。

費用が100万円を超える「特殊伐採」危険ケース3選

費用が100万円を超える可能性が高いのは、「①隣家や電線が密集している」「②重機が進入できない(狭小地・急斜面)」「③幹が極端に太い・枝葉が異常に多い」という3つのケースです。これらは安全確保のための作業時間や人員、処分量が大幅に増加するためです。

ケース① 隣家/電線密集地【吊り切り必須で作業時間・人員増】

家の壁、お隣の屋根やカーポート、電線や電話線など、木のすぐそばにこれらの障害物があると、枝や幹を自由に落とすことができません。

このような現場では、以下の理由で費用が高額になります。

吊り切り作業
切った枝や幹を一本一本ロープで吊るし、他の作業員が地上でコントロールしながら安全な場所に下ろす「吊り切り」という高度な技術が必要になります。
作業時間の増加
非常に手間と時間がかかる作業のため、通常の伐採よりも作業日数が長くなります。
人員の増加
安全確保のため、木に登る作業員以外にも、地上でロープを操作する人員、周囲を監視する人員など、多くの人員が必要になります。

結果として、伐採作業費(技術料+人件費)が大幅に増加します。

ケース② 重機進入不可の狭小地・急斜面【完全人力作業でリスク・コスト増】

現場までクレーン車やトラックが入れない場合や、木のすぐそばまで近づけない場合も費用が高騰する大きな要因です。

人力での伐採
高所作業車が使えないため、作業員が自力で木に登って伐採する必要があり、作業の危険度が増します。
人力での搬出
切った幹や枝を、重機を使わずに作業員が手作業で運び出す必要があります。特に急斜面や階段がある現場では、膨大な時間と労力がかかります。場合によっては、搬出のためだけに仮設のレール(モノレール)などを設置する必要も出てきます。
作業日数の長期化
全てが手作業になるため、作業日数が大幅に伸び、それに伴い人件費も増加します。

重機が使えない現場は、作業効率が著しく低下し、危険度も増すため、結果的に費用が大幅に高くなる傾向があります。

ケース③ 幹の太さや枝葉の量が異常【処分費用が増大】

同じ高さ20mのケヤキでも、幹の太さや枝葉の茂り具合によって、発生する廃材の「量」は全く異なります。

幹の太さ
例えば、幹周り(地上から1.3m程度の高さの円周)が100cmの場合と200cmの場合では、単純計算でも断面積は約4倍、重量もそれに比例して重くなります。
枝葉の量
剪定を長年行っておらず、枝葉が異常に密集して茂っている場合、見た目以上に処分する量が多くなります。

発生する廃材の量が増えれば、当然ながら処分費用と運搬費用(トラックの台数や往復回数)が大きく増加します。

【安くするコツ】伐採・処分費用を賢く抑える3つの方法と罠

伐採費用を賢く抑える現実的な方法は、「①複数の特殊伐採業者で相見積もりを取る」「②自治体の補助金制度を調査する」「③ケヤキ材の買取を相談する」の3つです。ただし、安さだけで選ぶと保険未加入や不法投棄といった大きなリスクが伴うため注意が必要です。

方法① |安さで選ばない|必ず複数社の「特殊伐採業者」から相見積もりを取る

これが適正価格を知るための最も基本的で重要な方法です。必ず2~3社の「特殊伐採に対応できる専門業者」に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。

安すぎる見積もりの罠

ただし、提示された金額の安さだけで業者を選んではいけません。 極端に安い見積もりには、以下のようなリスクが隠れている可能性があります。

  • 保険未加入: 万が一事故が起きても補償されない。
  • 不法投棄: 伐採した木を山林などに不法投棄し、後で依頼主が責任を問われる。
  • 技術・経験不足: 安全管理が杜撰で、事故のリスクが高い。
  • 後からの高額追加請求: 見積もりに含まれていない作業費を後から請求される。

価格だけでなく、作業内容、安全対策、担当者の信頼性などを総合的に比較するために行うものです。

方法② 自治体の「危険木・支障木伐採補助金」を調査

お住まいの自治体によっては、倒木の危険がある木や、電線・道路にはみ出している木(支障木)の伐採に対して、費用の一部を補助する制度を設けている場合があります。

補助金の探し方

  • インターネット検索: 「〇〇市 危険木 伐採 補助金」「〇〇町 支障木 伐採 助成金」などのキーワードで検索してみましょう。
  • 自治体の担当部署に問い合わせ: 市役所や町役場の「緑地課」「環境課」「道路課」などに電話で問い合わせてみるのが確実です。

【注意点】補助金制度は、対象となる木の条件(樹種、大きさ、危険度など)や申請期間、予算上限などが細かく定められていることが多く、必ずしも適用されるとは限りません。

方法③:ケヤキ材の買取が可能となることも

「ケヤキは価値のある木材だから、伐採した幹を買い取ってもらえると聞いたことがあるんだけど…」と考えている方がいるかもしれません。良質なケヤキ材は確かに高値で取引されますが、敷地内の伐採で発生したケヤキ材は必ずしも買い取ってもらえるとは限りません。

買取の現実

  • 品質:材木として価値があるのは、太く、真っ直ぐで、節や割れの少ない「幹」の中心部分のみです。枝葉や曲がった部分は基本的に買い取れません。
  • サイズ:ある程度の長さ(例:最低でも2m以上)と太さが必要です。
  • 搬出コスト:買い取ってもらうには、材木市場や製材所まで運ぶ必要があります。重機が入れない場所から人力で運び出す場合、その運搬費用の方が買取価格を上回ってしまうことがほとんどです。
  • 買取業者:伐採業者自身が材木の買取を行っているケースは稀です。別途、材木買取業者を探し、交渉する必要があります。

結論として、条件の良い太い幹で、かつ重機での搬出が容易な場合を除き、こうした敷地内の樹木の伐採で木材買取による大幅な費用削減はあまり期待しない方が良いでしょう。 もちろん、可能性がないわけではないので、見積もり時に伐採業者に相談しても良いかもしれません。

【警告】20mケヤキのDIY伐採は絶対にダメ!専門業者に依頼すべき決定的理由

「費用を浮かせるために、自分でやってみようか」その考えは、絶対にやめてください! 高さ20mのケヤキ伐採は、専門業者でも細心の注意を払う危険な作業です。安易なDIYは、取り返しのつかない重大事故に繋がる可能性が極めて高いです。

DIY伐採の危険性

  • 高所からの墜落: 慣れない高所作業は、バランスを崩して地面に墜落するリスクが非常に高いです。
  • チェーンソー事故: チェーンソーは非常に危険な道具であり、キックバック(刃の跳ね返り)などで重傷を負う事故が報告されています。
  • 予期せぬ倒木: 木の重心や切り方を誤り、自宅や隣家、通行人などを直撃する可能性があります。
  • 物損事故: 切った枝が落下し、下の物を破壊する可能性があります。

(参考)国民生活センター:電動工具の事故に注意!

専門業者に依頼すべき理由

専門業者は単に木を切るだけでなく、以下のような安全管理体制を整えています。

  • 専門技術と経験:木の状態や現場状況を正確に判断し、最も安全な作業計画を立て、実行する技術があります。
  • 適切な装備:ヘルメット、安全帯、防護服、高性能チェーンソーなど、安全に作業するための専門機材を使用します。
  • チームワーク:木に登る人、地上でロープを操作する人、周囲を監視する人など、役割分担されたチームで連携し、安全を確保します。
  • 損害賠償保険:万が一、事故が発生した場合に備え、対人・対物への損害賠償保険に加入しています。

あなたの命、そして周囲の安全を守るためにも、大木伐採は必ず信頼できる専門業者に依頼してください。

弊社では、労働安全衛生法にもとづく「チェーンソーによる伐木等特別教育」を修了したスタッフが作業を行います。DIYでは得られない専門技術と法令知識に基づき、安全を徹底した伐採をお約束します。

(参考)
林野庁:広葉樹の根で滑り転倒したときに回転するチェーンソーの刃が左手に当たり骨折・切創を負った
コベルコ教習所:伐木作業等の特別教育が統合されます!

業者選びで後悔しない!安全な「特殊伐採」専門業者を見抜く5つのポイント

安全な専門業者を見抜くには、「①HPでの具体的な特殊伐採事例の確認」「②損害賠償保険への加入」「③明確な見積書の内訳」「④丁寧な現地調査とリスク説明」「⑤相見積もり時の総合的な比較」という5つの鉄則を守ることが不可欠です。

ポイント① HPで「特殊伐採」の施工事例を確認(写真があれば◎)

その業者が本当に大木や難所での伐採経験が豊富かを見極めるには、HPの施工事例を確認するのが最も手っ取り早いです。あなたと似たようなケースの事例が写真付きで具体的に紹介されていれば、信頼できる可能性が高いです。

ポイント② 「損害賠償保険」加入は必須条件!加入状況は必ず確認

万が一、作業中に事故(隣家の壁を傷つけた、通行人に怪我をさせた等)が発生した場合、損害賠償保険に加入していない業者だと、補償を巡って大きなトラブルになります。保険への加入は業者として最低限の責任です。HPや見積書に「損害賠償保険加入済み」と明記されているか、もし記載がなければ必ず口頭で確認しましょう。

ポイント③ 見積書の内訳は明確か?「作業内容」「処分費用」「追加料金の有無」を確認

見積書の内容は非常に重要です。「作業一式〇〇円」といったどんぶり勘定の見積もりではなく、「何に」「いくら」かかるのかが具体的に記載されているかを確認しましょう。特に、「処分費用」の計算根拠と、「追加料金」が発生する条件(例:地中からコンクリートが出てきた場合など)が明記されているかは要チェックです。

ポイント④ 現地調査は丁寧か?リスク説明や近隣配慮の説明はあるか?

見積もり前の現地調査は、専門業者を見極める絶好の機会です。ただ木の高さを測るだけでなく、

  • 木の健康状態はどうか?
  • 周辺の障害物(電線、建物)との距離は?
  • どのような作業方法が最も安全か?
  • 作業に伴うリスク(騒音、道路の使用など)は何か?
  • 近隣住民への配慮(事前の挨拶回りなど)はどうするか?

といった点を専門業者の視点でしっかり確認し、あなたに分かりやすく説明してくれるかどうかを見極めましょう。丁寧な現地調査は安全な作業計画の第一歩です。

ポイント⑤ 【重要】見積もり比較のチェックリスト

複数の見積もりを集めたら、以下のチェックリストを使って比較検討しましょう。

チェック項目確認ポイント
総額他社と比べて極端に安すぎたり、高すぎたりしないか?
作業内容どのような方法で伐採するのか具体的に記載されているか?安全対策は十分か?
処分費含まれているか?含まれている場合、どのくらいの量を想定しているか?計算根拠は?
重機使用使用する重機の種類と費用は明記されているか?
人員作業にあたる人数は記載されているか?(特殊伐採なら通常3名以上)
保険損害賠償保険に加入しているか?
追加料金追加料金が発生する条件は明記されているか?
工期(作業日数)無理のない現実的な日数か?
担当者の対応説明は丁寧で分かりやすいか?質問に誠実に答えてくれるか?
会社の信頼性(HP等で確認)創業年数、施工実績、資格保有状況(例:伐木等特別教育)などはどうか?

総額だけで判断せず、これらの項目を総合的に比較し、最も信頼できると感じた専門業者を選ぶことが重要です。

20mケヤキ伐採に関するQ&A

伐採時期は「危険なら即時、そうでなければ冬期」が推奨、抜根は「別途オプション(数万〜十数万)」となります。ここでは、こうした伐採に関するよくある疑問についてQ&A形式で解説します。

伐採に最適な時期はありますか?
ケヤキの伐採自体は、基本的に一年中可能です。ただし、葉が落ちている冬期の方が、枝ぶりが見やすく作業がしやすい、処分する葉の量が少ない、害虫(毛虫など)のリスクが少ないといったメリットがあります。一方で、夏場は木の活動が活発なため、切り口から病原菌が入りにくいという考え方もあります。緊急性がなければ冬場の伐採を検討するのも良いですが、危険な状態なら時期を待たずに早急に依頼してください。
伐採前にお祓いはした方がいいですか?費用は?
木には神様や精霊が宿るという考え方から、伐採前にお祓い(お清め)をされる方もいらっしゃいます。これは必ずしも必要なものではなく、お客様のお気持ち次第です。もし希望される場合は、お近くの神社の神主さんにご相談ください。お祓いの費用(玉串料など)は神社によって異なりますが、2万円~5万円程度が相場です。
抜根も一緒にお願いできますか?費用とメリット・デメリットは?
はい、抜根(根株の撤去)も承ります。ただし、伐採とは別の作業となり、別途オプション費用(数万円~十数万円)がかかります。
  • メリット:土地を完全に更地にできるため、跡地を駐車場にしたり、建物を建てたりする場合に有効です。また、シロアリの発生リスクを減らす効果もあります。
  • デメリット:費用が高額になることと、根が広範囲に張っている場合、周囲の構造物(塀の基礎など)を傷つけるリスクがあることです。
作業時間はどれくらいかかりますか?近隣への挨拶は必要?
20mケヤキの場合、作業は1日で終わることは稀で、現場の状況にもよりますが2日~5日程度かかることが多いです。作業中はチェーンソーや重機の音、トラックの出入りなどで、少なからず近隣にご迷惑をおかけすることになります。そのため、作業開始前に弊社スタッフが近隣のお宅へご挨拶に伺い、作業内容と期間についてご説明させていただきますのでご安心ください。お客様ご自身でも一言お声がけいただけると、よりスムーズかと思います。

まとめ:20mケヤキの伐採は必ず専門業者へ依頼する

この記事では、20mケヤキの伐採・処分にかかる費用の相場、高額になる理由、安くする方法、そして安全な業者の選び方まで、実際の見積もり事例も交えながら詳しく解説してきました。

弊社「北九緑土」は、北九州市及びその周辺地域で、無料の現地調査とお見積もりを承っております。昭和58年創業、40年以上の経験を持つ専門業者の目で、あなたのケヤキの状態と現場環境をしっかりと確認し、最も安全で適切な作業プランと内訳の明確な見積書をご提案いたします。

もちろん、見積もりを取ったからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。 無理な営業も一切いたしません。

まずは専門業者の話を聞いてみるだけでも、あなたの不安は大きく軽減されるはずです。少しでも疑問・お悩みがある場合には、お気軽にお問い合わせください。

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